2017-10-17

days of kyoto, kobe & osaka





京都・ 神戸(+ ちょこっと大阪) 滞在記


今年の夏は展示の制作や仕事が重なって、どこにも出かけられなかったので、展示も仕事も落ち着いたところで、お世話になっている京都のSutekkiさんへ絵本の納品も兼ねて、ひとり旅を満喫してきました。

おいしそうなお弁当を買い込んで、いざ新幹線で出発。

ひさしぶりの新幹線は、外側で見ていると恐ろしく早いけれど、乗ってみると意外と、外の景色がゆっくりと見れる。
田んぼや山々の中に、小さな家がポツリポツリ。
遠くで煙を吐く工場。河原で自転車を走らせる少年たち。
家から遠く、遠くへ行くほどに、気持ちは軽やかになっていく。

京都に着いてまず最初に向かったのは、上桂にある「魔法使いの部屋」がテーマの雑貨店・Sutekkiさん。



Sutekkiさんは数年前、音楽活動をしていた頃に、Violet & Claireのスミレさんにご紹介いただき初めて訪れたのですが、緑色の店内に、空飛ぶ魔女の人形たち、長くつ下のピッピに出てくるような、小さな引き出しがいっぱいの棚、鉱石やブローチ、アンティークの絵本や雑貨が所せましと並んでいて、そのどれもが可愛らしく、中にはちょっと奇妙で可笑しなものも混じっていたり… 一目でお店に恋してしまいました。

絵本「Alphabets × Alphabets」を納品させていただき、店主の吉野さんと、北大路にあるフレンチビストロで晩ごはんをご一緒させていただきました。



細長ーいバゲットに、びっくり。

リエットがすごく美味しくて、このバゲットもペロリと平らげてしまいました。付け合わせのじゃがいもグラタンも、1人前のグラタンくらいの量があって、ちょこっと少量のメニューが多いこのご時世、その豪快さに惚れました。

たくさん食べ、たくさん語らった夜。
吉野さん、楽しい時間を、ありがとうございました!



2日目は、いとこ夫妻を訪ねて神戸へ。
神戸へ向かう途中、fragolaさんのクッキーブローチ目当てで、阪急うめだの英国フェアへ立ち寄りました。

蚤の市に見立てた会場にずらりと並ぶ、アンティーク品や英国テイストの品々。ドールハウスのミニチュア小物や、精巧な仕掛けのシルバーチャームの類は、何時間見ていても飽きることがない。



fragolaさんのブローチはどれも素敵で、迷いに迷って白い電話モチーフを購入しました。ダイヤルの数字まで緻密に描かれている、芸の細かさに感激…!
同じような白電話、2、3年前まで自宅で現役で活躍していました。


それから再び阪急に乗りこみ、神戸・三宮へ。

名所巡りやお寺巡りなどにはめっぽう興味がなく、旅先での楽しみといえば、目的もなく街をさまようこと。そしてふらりと立ち寄った喫茶店で、おいしいコーヒーを飲みながら、人間観察することなのです。






そんなわけなので、神戸の老舗「にしむら珈琲店」に立ち寄る。
蝶ネクタイでシャキシャキ動き回るウェイターさんたちは、見ていて心地がよい。ゴルフ帰りっぽい中年男性4人の、たわいもない世間話に耳を傾けながら、美味しいコーヒーが飲めるしあわせ。

言葉の端々に、いろんな人、それそれの人生がにじむ。


日も暮れはじめたので、異人館の方へ行ってみる。
神戸よりもはるか遠くに来たみたいで、人影もまばらで、夕暮れ時の景色と相まって、なんだか無性に寂しくなってくる。

坂道を転がるように駆け下りて、いとこ夫妻に会いに行った。

気心の知れた二人に会って、ふっと安堵感に包まれる。美味しいディナーをごちそうになって、またまた、たくさん食べて、たくさん話す。

Nおにいちゃん、まりこさん、ありがとう!




京都に戻って、3日目、最終日。
お気に入りのイノダコーヒ本店で、遅い朝食。

ハリウッドセレブのゴシップや女優の整形について熱く語る主婦たちを背に、フルーツサンドをもぐもぐ食べる。味覚と聴覚が入り混じって、何だかよくわからない味になった。



それからレンタルサイクルを借りて、鴨川沿いをサイクリング。

白とグレーの鷺(サギ)が、川辺でデートをしていた。そしてベンチでコーヒーを飲んで休んでいると、ハトが懐いて足にジャレてきた。
近ごろの鳥類は、気がゆるんでいるのだ。つい最近も、カラスとハトとスズメが喧嘩もせずに、仲良くいっしょに食べ物をつついているのを目撃したし、少し前には、ポケーッと歩いている野鳥を自転車で轢きそうになったし。

少し足を伸ばして、ひさしぶり、恵文社一乗寺店まで行ってみる。






花松あゆみさんのゴム版画のイラストが満載の「月のこよみ」を見つけて購入。

そして帰りぎわに、不幸が訪れる。雨が降り出したのだった…!
強行突破で自転車をこぎ出すけれど、この日に限って、いきなりの冷え込みで冬のような寒さ。途中、凍えそうになってコーヒーを飲んで雨宿りする。

やっと小雨になったので、また自転車をこぎだして、脇道に外れながら、遠回りしながら、のんびり四条河原町へと戻った。



こういうものに出会えるのも、行き当たりばったりの旅ならでは。

しかし、道中ずっと、コーヒーばかり飲んでいる旅でした。



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